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葬儀の事前準備
葬儀の事前準備を実際におこなった経験のある人は、まだまだ少ないようです。
死や葬儀に対するタブー意識は根強く、不謹慎だと思う人が多いのも事実です。
しかし、人は必ず死んでしまうものです。人生の最後をどのようにするかを、事前に話し合うことは決しておかしなことではありません。
葬儀の事前準備のメリットは、次のようにたくさんあります。
- 早めに相談して不安を解消することで、いざという時に落ち着いて行動できる。
- 故人や遺族の思いを反映した、希望に合った葬儀を行うことができる。
- 葬儀費用をあらかじめ知ることで、金銭のトラブルを避けることができる
後悔しない葬儀を行うためには、普段から葬儀の方法、規模について具体的に話し合い、どのような葬儀を行いたいかのイメージを持っておくことが重要です。また、そのイメージに合う葬儀社を検討しておくことも大切です。
お葬式を行うという経験は、ほとんどの人が一生のうちで、そう何度もあるものではありません。
お葬式について何も知らないというのが当たり前なのです。
また、万一のとき、人は平常心ではいられないものです。
そのために、後悔しない葬儀を行うためには、次のような事前の準備が大切になります。
- 葬儀の規模(会葬者の予想人数)を決める
- 葬儀の形式(宗教、もしくは無宗教)を決める
- 葬儀までの遺体を安置する場所を考える
- 葬儀を行う場所を考える
- 葬儀の内容(こだわりたいこと)を考える
- 葬儀にかける予算を決める
- どの葬儀社に依頼するか選ぶ
葬儀の規模(会葬者の予想人数)を決める
葬儀の規模は、会葬者の人数で決まります。故人の社会的地位、交際範囲、遺志、経済状況などを考え合わせて決めます。
会葬者の人数が多いと規模も大きくなり、斎場も大きい場所が必要になります。会葬者の人数は、葬儀を知らせる範囲を絞り込むことで調整できます。
世間体を気にして、経済的に無理をしてまで規模を大きくする必要はありませんし、親戚などに遠慮して、必要以上に規模を小さくすることもありません。
葬儀の形式(宗教、もしくは無宗教)を決める
日本人の約9割が、僧侶の読経を伴う仏式で行っています。仏式でも宗派がいろいろあるので、宗派の確認が必要です。
仏式の葬儀では、菩提寺がある場合は必ずそこに連絡し、ない場合は葬儀社に相談して僧侶に読経を依頼します。
仏式以外では、神道式(神葬祭)、キリスト教式、また無宗教で行う場合もあります。
葬儀までの遺体を安置する場所を考える
現在、8割以上の人が病院で亡くなっています。その病院からどこに遺体を運ぶか決めなければなりません。
おもな遺体の安置場所としては、自宅か、葬儀社などの遺体安置所があります。一般には自宅に連れて帰り、家族と最後の時間を過ごします。家が狭くて安置できない場合や、亡くなったことを近所の人に知られたくない場合などは、葬儀社などの遺体安置所に搬送します。
葬儀を行う場所を考える
自宅でお葬式を出す人は年々減少しています。
自宅以外では、斎場(セレモニーホール)や寺院、集会場などがあります。
場所を決める際には、葬儀の形式や規模、予算などによって選ぶ基準が違ってきます。
葬儀の内容(こだわりたいこと)を考える
最近は、形式や世間体を気にしたお葬式より、故人らしい葬儀を志向する傾向が強くなってきています。
祭壇を、故人のイメージや趣味を花で再現したり、故人が好きだった花を使う花祭壇にしたり、宗教にこだわらない無宗教の葬儀にしたり、こだわりたいことがあれば明確にしておく必要があります。
葬儀にかける予算を決める
葬儀にかかる費用は一般に、葬儀一式費用、飲食接待費用、寺院(宗教関係)への費用、香典返しなどに分けられます。
経済状況や会葬者の人数、葬儀の規模などを考慮に入れて、無理のない予算を立てることが大切
です。
どの葬儀社に依頼するか選ぶ
いい葬儀を行うためには、規模が大きい小さいにかかわらず、いい葬儀社を選ぶことが大切です。
多様化する数多い葬儀社の中から、短時間で依頼する葬儀社を選ぶことはなかなか難しいものです。事前に葬儀社の形態や特徴を調べて、担当者と相談しておくことが重要となります。